ホームページリニューアルする前に知っておきたい3つの要素

当社はWebサイト制作の専門会社ではないこともあり、声がかかったタイミングでホームページは他の会社で作った(作っている)ので、集客や広告販促などマーケティングのところをお願いしたいというご相談がよくあります。

そして完成したサイトを見てどうしたものか…と頭を悩ませるとともに、遺憾に思うことが多くあります。

美しくデザインされ、クライアントはその出来栄えに満足しており、あとは結果を待つばかりといったところに、「残念ながらサイトを改善しなければ集客はできても、目標とする結果を出すのは厳しいかもしれません」と伝えるのは、何度経験しても慣れることがない苦しい仕事です。
ではなぜ、そのような答えになってしまうのか?
それはホームページが最高のパフォーマンスを発揮するために必要な、以下3つの要素を満たしていないからです。

  1. 事業戦略
  2. サイトのデザインや機能性、内容
  3. 認知・集客力

順を追って具体的に説明していきます。

1:事業戦略

クライアントが提供する商品やサービスに、競合優位性や独自性などの価値・差別化要因があるか。

ネット上では簡単に比較検討できるため、どこにでも売っているノートで例えると、他より安くする、すぐに手に届く、枚数が多いなどの優位性も持つ。
もしくは水中で字が書ける、キングジムのデジタルノートのように、書いたものがデジタル化され保存できるなど、独自性が必要となります。

商材によっては、マーケティングやブランド力等で、ある程度の差は埋めることができるかもしれませんが、できることなら余計な費用はかけずに売れるビジネスモデルを作るべきです。

2:サイトのデザインや機能性

クライアントの決裁者の影響を受けやすい部分ではありますが、あくまでターゲットは顧客です。

自社サービスや商品を購入してくれる人が、どのような人達で、何を求めてサイトに訪れるかしっかり理解し、目的を達成するため迷わずスムーズな購入体験を提供し、しっかりと商品の魅力を伝えることが重要です。
Web業界ではユーザビリティや、ユーザーエクスペリエンス(UX)といった専門用語が使われますが、Webサイトはアート作品ではなく、手段ということを念頭におきましょう。
また、見た目のデザインの前に、適切な情報整理や設計といった作業が極めて重要となります。
美しい色彩やレイアウトを作れるデザイナーは多くいますが、情報アーキテクチャー(IA)までカバーできるデザイナーには、なかなか出会うことができないので、その部分を支えるメンバーの存在が必要となります。

もう一つ見えない部分の機能、質としてコーディング(Webサイトを作るためのプログラミング記述)があります。
SEOの重要性は多くのクライアントが知っており、依頼時に要望は伝えてはいるものの、出来上がったサイトのSEOの質をクライアント側でチェックするのは現実的に難しく、Web制作会社を信じるしかないのが実状かと思います。
ひどい会社だと、サイトリニューアルにより、これまで集客できたいたキーワード(コンテンツ)を失ってしまい、マイナスからのスタートになったという話も頻繁にあります。

SEOの施策レベルは制作会社(担当者)によりピンきりです。
確実な効果を狙う場合は信頼できる専門家の力を借りることで、後戻りが発生するような不要な改善作業の必要が減り、結果的に費用対効果は高くなります。

3:認知・集客力

どんなに優れたサービスや商品を持っていても、顧客となる人にその存在を知ってもらわないことには、話が進みません。
サービスや商品を知ってもらい、見込み客にサイトに訪問してもらう方法はいろいろありますが、多くの場合で効果が期待できるのはネット広告の利用です。す。

ネット広告は狙っているターゲット層へのアプローチと即効性が高く集客の基本となりますが、集客を続けるには広告費が半永久的に発生するため、最近ではコンテンツSEOやインバウンドマーケティングと呼ばれる、読み物などのコンテンツ作りに取組む企業が増えています。

コンテンツSEOの場合、一度コンテンツを作ってしまえば、それが資産として残るため、狙っているキーワードで集客できれば費用対効果が高くなります。
ただし、自然検索で多くの見込み客に認知できるようなビックワードは競争が激しいため、コンテンツは作ったものの、埋もれてしまい全く集客に寄与しないということも多くあります。
また、広告費は削減したものの、コンテンツ制作のための人的コストを考慮すると、どちらの方が効率が良いのか経営者目線で考えることも、忘れてはなりません。

話を戻しまして、当社に相談があるのは、3の認知・集客力となる場合が多くなりますが、認知・集客はできても、優位性のある事業戦略を持ち、見込み客に魅力を伝えスムーズに利用できるサイトとなっていなければ、穴の空いたバケツに水を注いでいるようなものです。
また、見込み客が興味を持つコンテンツを用意できたとしても、SEO施策の質が低ければ、検索結果で上位表示されず、見込み客に届かない可能性もあります。

このような問題は発注者側が求めているサービスや品質と、受託側(Web制作会社)が提供する(できる)サービス範囲にギャップがあること、また中には不誠実な会社が存在していることが原因だと考えます。

高いお金をかけてホームページを制作したけれど、全然効果がなかった。
リスクを冒し挑戦したクライアントが、こんな思いをしまうことが残念で仕方ありません。

当社では他社にWebサイト制作を依頼する前提の場合でも、最適な提案を受けるために必要なRFP(提案依頼書)や、よりプロジェクトの成果や品質レベルなど詳細を定める要件定義書の作成をお手伝いしています。

コンペ案件であれば、提案の評価基準や第三者的な立場からのアドバイスといった関わり方も可能です。

サイト制作フェーズでは、設計やデザイン、SEO施策の品質チェックなど、セカンドオピニオン的なレビューを入れることで、制作物のクオリティを格段に上げることができます。
時には、「サイトリニューアルは必要ありません」と伝えることもあるかもしれません。

転ばぬ先の杖として、無駄な費用、不要な失敗を無くすことに貢献するのは、当社のミッションでもあります。